資格×転職
PR【2026年最新版】第一種電気工事士は転職に有利?求人での評価と免状に必要な実務経験
「第一種電気工事士に受かれば、転職で有利になるのかな」 「合格しても実務経験がないと免状がもらえないと聞いたけど、取る意味はあるの?」
そう迷っていませんか?
結論を先に書くと、第一種電気工事士は、電気工事や設備の仕事をしている人が、工場・ビルなどの高圧で受電する現場へ仕事の幅を広げるときに有利になる国家資格です。求人では「応募条件」や「資格手当の対象」として名前が書かれることが多く、評価がはっきりしています。
一方で、試験に合格しただけでは免状は交付されません。免状を受けるには、決められた電気工事に3年以上従事した実務経験が必要です。第二種の免状がない人は、第一種に合格しても住宅の配線工事すらできません。
この記事では、試験センターの公表データと実際の求人をもとに、第一種電気工事士が転職でどう評価されるのかを解説します。
結論:第一種電気工事士は転職に有利?
結論は**「電気工事の実務経験と組み合わせると強い。合格だけでは働ける範囲が限られる」**です。あなたがどこに当てはまるか、まず確認してください。
| あなたの状況 | 転職での有利さ | 次の一手 |
|---|---|---|
| 電気工事の実務経験3年以上 + 合格または免状あり |
◎ 免状を受ければ、高圧受電の工場・ビルの工事まで任せられる人材として評価される | 免状を申請し、資格を応募条件にしている求人を探す |
| 第二種電気工事士として経験3年未満 + 合格 |
○ 合格だけでも低圧部分の工事に広げる道があり、経験を積めば免状に届く | 実務経験を積みながら、免状の申請時期を確認する |
| 設備管理(ビルメンテナンス)の経験あり + 合格または取得予定 |
○ 応募条件や歓迎資格になる求人がある。ただし保守の仕事がそのまま実務経験になるとは限らない | 自分の業務が実務経験に数えられるか、都道府県の窓口の基準で確かめる |
| 電気の仕事は未経験 + 合格(または取得予定) |
△ 知識の証明にはなるが、第二種の免状がなければ住宅の配線工事もできない | 第二種電気工事士の免状と現場経験を先に作る |
受験そのものに年齢・学歴・実務経験の条件はなく、誰でも受けられます。条件が付くのは、合格したあとの「免状の交付」です。詳しくは次の章で解説します。
第一種電気工事士とは?1分でわかる基本情報
第一種電気工事士は、電気工事士法に基づく国家資格です。試験は、経済産業大臣の指定を受けた一般財団法人電気技術者試験センターが実施しています。
第二種電気工事士が一般住宅や小さな店舗など(一般用電気工作物等)の工事を扱うのに対し、第一種電気工事士は、それに加えて最大電力500kW未満の工場・ビルなど、高圧で受電する設備(自家用電気工作物)の電気工事に従事できます。ただし、ネオン工事と非常用予備発電装置工事には、別の認定証が必要です。
2026年度(令和8年度)試験の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施 | 一般財団法人電気技術者試験センター |
| 資格の種類 | 国家資格(電気工事士法に基づく) |
| 受験資格 | なし(誰でも受験できる) |
| 試験の流れ | 学科試験に合格(または免除)した人が技能試験を受ける |
| 上期 | 申込 2026年2月13日〜3月2日/学科(CBT方式のみ)4月1日〜5月8日/技能 7月4日(土) |
| 下期 | 申込 2026年7月27日〜8月13日/学科 CBT方式 9月11日〜10月18日、筆記方式 10月4日(日)/技能 11月21日(土) |
| 下期の合格発表 | 学科 2026年11月2日(月)12時〜/技能 2026年12月11日(金)12時〜(試験センターのホームページ) |
| 受験手数料 | インターネット申込み 13,000円、書面申込み 14,400円(いずれも非課税) |
| 学科試験 | 四肢択一50問(一般問題40問程度・配線図問題10問程度)、140分。60点以上で合格 |
| 技能試験 | 事前公表の候補問題10問から出題。60分で作品を完成させ、欠陥がなければ合格 |
| 合格率(2025年度) | 学科 57.4%(受験者36,154人)/技能 58.1%(受験者28,403人) |
| 免状 | 合格後、3年以上の実務経験を満たして、住所地の都道府県知事に申請 |
| 免状取得後 | 有効期限はないが、5年以内ごとに定期講習の受講が義務 |
出典:電気技術者試験センター 第一種電気工事士試験、令和8年度電気工事士試験の実施日程等のご案内(PDF)、令和8年度第一種電気工事士下期試験受験案内(PDF)、学科試験のポイント、試験結果と推移、電気工事技術講習センター (2026年10月1日確認) ※2027年度(令和9年度)の日程は、2026年10月1日時点で未公表です。受験前に試験センターの最新の受験案内を確認してください。
免状の交付には「3年以上の実務経験」が必要
ここが第一種電気工事士でいちばん誤解されやすい点です。試験センターの受験案内では、免状を受けるための実務経験を次のように定めています。
- 対象になる工事
電気工作物に当たる電気設備を設置・変更する工事(自分で施工する工事に伴う設計・検査を含む)。たとえば、第二種電気工事士として行う一般住宅などの工事、認定電気工事従事者として行う工場・ビルの低圧部分の工事、最大電力500kW以上の設備の工事 - 期間
3年以上。試験に合格する前の経験も数えられるので、合格した時点で満たしていれば、すぐに申請できる - 対象にならない工事
法令で除かれている「軽微な工事」、ネオン工事・非常用予備発電装置工事、5万V以上の架空電線路の工事、保安通信設備の工事
都道府県の案内では、さらに資格がないまま行った工事や、主任電気工事士・電気主任技術者の監督を受けずに行った工事は、実務経験として認められないと説明しています。たとえば、第二種の免状を受ける前に住宅の配線をしていた期間は数えられません。
この実務経験の年数は、2021年4月1日以降の申請分から「5年以上」が「3年以上」に短縮されました。古い情報のまま「5年必要」と思い込まないよう注意してください。
なお、試験の合格は一生有効です。今は経験が足りなくても、合格だけ先に済ませ、経験がそろった時点で申請できます。
出典:令和8年度第一種電気工事士下期試験受験案内(PDF)、電気技術者試験センター 電気工事士の免状交付、三重県「第一種電気工事士免状交付に必要な実務経験について」(PDF) (2026年10月1日確認) ※実務経験の審査は住所地の都道府県が行います。申請前に、お住まいの都道府県の電気工事士免状窓口で確認してください。
合格しただけでも、できることがある
免状がまだなくても、第一種電気工事士試験の合格者には次の道があります。
- 各地域の産業保安監督部長に申請して「認定電気工事従事者認定証」を受ければ、最大電力500kW未満の工場・ビルなどの**600V以下の部分の工事(簡易電気工事)**に従事できる
- 最大電力500kW未満の工場・ビルなどで、事業者が産業保安監督部長の許可を受ければ、電気主任技術者の免状がなくても主任技術者に選ばれることがある(許可主任技術者。手続きは事業者が行う)
反対に、第二種電気工事士の免状を持っていない人は、第一種に合格しても一般住宅や店舗の配線工事には従事できません。受験案内にもはっきり書かれている注意点です。
合格率は学科・技能とも6割弱
| 年度 | 学科 受験者数 | 学科 合格率 | 技能 受験者数 | 技能 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年度(上期・下期計) | 35,320人 | 56.7% | 28,372人 | 59.9% |
| 2025年度(上期・下期計) | 36,154人 | 57.4% | 28,403人 | 58.1% |
| 2026年度 上期 | 14,507人 | 57.3% | 12,514人 | 56.1% |
出典:電気技術者試験センター 第一種電気工事士試験の試験結果と推移(2026年7月更新の表の受験者数・合格者数から算出、2026年10月1日確認)
学科・技能とも、受けた人のおよそ6割弱が合格しています。学科と技能の両方に通る必要があるので、学科から受ける人がストレートで免状の手前までたどり着く割合は、単純に掛け合わせると3人に1人程度です。
転職で第一種電気工事士が評価される理由
高圧で受電する工場・ビルの工事は、資格がないと任せられない
工場やビル、商業施設の多くは、電力会社から高圧で電気を受け、キュービクルなどの受電設備で電圧を下げて使っています。このうち最大電力500kW未満の設備の電気工事は、電気工事士法で第一種電気工事士の作業と決められています。
第二種電気工事士だけの人は、こうした現場では低圧部分の一部しか担当できません。住宅の工事から、工場・ビルの受電設備まで一人で任せられることが、会社が第一種を求める一番の理由です。
求人の応募条件として名前が書かれる
実際の求人を見ると、第一種電気工事士は「歓迎」ではなく「応募資格」として書かれる例がはっきりあります。
- 静岡県富士宮市の電気工事会社の施工管理職は、応募資格を「第1種電気工事士資格お持ちの方」とし、資格取得のみで現場未経験の人も受け入れると書いている
- 大阪市の太陽光発電の会社は、法人向け高圧受電の太陽光工事の設計・調査職で、応募条件を「第1種電気工事士」としている
- 長野県佐久市の電気工事会社は、必須要件を「第2種電気工事士資格取得後3年以上の実務経験」または「第1種電気工事士」または「1級・2級電気工事施工管理技士」としている
最後の例のように、第一種を持っていれば「第二種+経験3年」と同じ扱いで応募できる求人もあります。
出典:株式会社マコト電機の求人(エンゲージ)、エナジーサプライ株式会社の求人(エンゲージ)、信州電機株式会社の求人(エンゲージ)(2026年10月1日確認)
資格手当の対象になる
資格手当を第二種と第一種で分けて設定している会社もあります。大阪府松原市の電気工事会社の求人では、資格手当を「二種電工5,000円/一種電工10,000円」(月額)と明記し、受験費用も会社が全額負担するとしています。
年額にすると、第一種で12万円です。受験手数料13,000円は、手当が付けば2か月目には元が取れる計算です。ただし、手当の有無や金額は会社ごとに大きく違います。応募前に必ず確認しましょう。
出典:株式会社くれよんの求人(エンゲージ)(2026年10月1日確認)
電気工事業の「主任電気工事士」になれる
電気工事業を営む会社は、一般住宅などの工事をする営業所ごとに「主任電気工事士」を置かなければなりません。主任電気工事士になれるのは、第一種電気工事士、または免状取得後3年以上の実務経験がある第二種電気工事士です。
第一種の免状があれば、この年数を待たずに主任電気工事士になれます。将来独立して電気工事業を始めたい人にも意味のある点です。
出典:東京都環境局 主任電気工事士(2026年10月1日確認)
第一種電気工事士が転職で有利にならないケース
ここまで読むと強い資格に見えますが、有利にならないケースも正直にお伝えします。
(1)合格したが、免状を受けていない場合
合格だけでは、第一種電気工事士として高圧部分の工事はできません。求人の「第一種電気工事士」が免状の保有を指すのか、合格でもよいのかは会社によって違います。
(2)電気の現場経験がない場合
第二種の免状も現場経験もない人は、第一種に合格しても工事の作業に従事できません。会社から見ると、知識はあっても現場では一から育てる人材です。
(3)設備管理の仕事で、工事をほとんどしない場合
ビルメンテナンスの仕事は、点検や監視が中心で、配線工事をほとんどしない職場もあります。都道府県の案内では、保守管理の仕事でも、電気主任技術者の監督のもとで自ら工事をした期間や、認定電気工事従事者として低圧工事をした期間でなければ、実務経験に数えられないとしています。
点検をしているだけでは、何年働いても免状に届かないことがあります。設備管理から第一種を活かしたい人は、職場で工事にどれだけ関われるかを確認しておきましょう。
とはいえ、これは「取っても意味がない」という話ではありません。現場経験とセットで見せれば、任せられる工事の範囲が広い人材だと示せる資格です。次の章で、タイプ別の活かし方を見ていきます。
【タイプ別】あなたの場合、第一種電気工事士は武器になる?
電気工事の経験者は、工場・ビルの工事へ仕事を広げられる
もっとも有利になるのがこのタイプです。第二種で住宅や店舗の工事を3年以上続けてきた人は、合格すればすぐに免状を申請できます。
評価されやすいポイントは次の通りです。
- 高圧で受電する工場・ビル・商業施設の新築・改修工事を担当できる
- 「第一種電気工事士」を応募資格にしている求人に応募できる
- 主任電気工事士として営業所の工事を管理できる
- 資格手当の対象になることがある
一方で、今の会社が住宅工事中心で、第一種を取っても仕事内容も手当も変わらないという人もいます。その場合は、工場・ビルの工事が多い会社や、資格を手当に反映する会社に移るのも選択肢です。
高圧の現場をどれくらい担当できるか、資格手当が付くかは、求人票だけでは分かりにくいものです。建設・設備業界に強い転職エージェントなら、入社後に任される現場の種類や手当の条件まで確認してから応募できます。
設備管理の経験者は、応募できる求人と担当できる作業が増える
ビルや商業施設の設備管理(ビルメンテナンス)では、第一種電気工事士を応募条件にする求人があります。長崎県佐世保市の商業施設の巡回設備管理の求人では、「第一種電気工事士」または「第二種電気工事士+認定電気工事従事者講習の受講済み」を必須にしています。
設備管理の現場では、不具合を自分で直せる人が重宝されます。第一種があれば、受電設備のある建物でも、法令の範囲内で自分の手で直せる作業が増えます。電気主任技術者(電験三種)とあわせて持つと、点検と工事の両方がわかる人材として見られます。
出典:イオンディライトアカデミー株式会社の求人(エンゲージ)(2026年10月1日確認)
電気の仕事が未経験なら、第二種の免状と現場経験が先
未経験から電気の仕事に就きたい人が第一種に合格しても、第二種の免状がなければ住宅の配線工事もできません。免状に必要な3年の実務経験も、これから作ることになります。
まずは第二種電気工事士の免状を取り、未経験可の電気工事会社や設備会社に入るのが現実的です。第一種の学科で学ぶ高圧受電設備や法令の知識は、現場に入ったあとで必ず役に立ちます。面接では、第一種の勉強で学んだことを、入社後のどの仕事に活かしたいかを具体的に伝えましょう。
第一種電気工事士を活かせる仕事と年収の目安
| 仕事 | 主な内容 | 資格の効き方 | 求人の給与記載(例) |
|---|---|---|---|
| 電気工事(工場・ビル・施設) | 新築・改修の配線、受電設備まわりの工事 | ◎ 高圧受電の現場を担当できる | 月給35万〜50万円(東京都港区、応募資格に第一種、想定年収420万〜600万円) |
| 電気工事の施工管理 | 打合せ、施工図、工程・安全管理 | ◎ 応募資格になっている例がある | 月給25万〜33万円(静岡県富士宮市、各種手当込み、想定年収300万〜600万円) |
| 電気工事全般+施工管理 | 民間・公共の電気工事、設計、積算 | ◎ 第二種+経験3年と同等に扱う例がある | 月給30万〜40万円(長野県佐久市、想定年収550万〜720万円) |
| 太陽光発電の設計・調査 | 法人の高圧受電の太陽光工事の設計、部材の拾い出し | ◎ 応募条件になっている例がある | 月給45万〜58万円(大阪市、月45時間分の固定残業代11万5,300円を含む) |
| 設備管理(巡回) | 商業施設の電気・空調・給排水の点検 | ○ 必須条件の一つになっている例がある | 月給20万〜27万円(長崎県佐世保市、契約社員) |
出典:株式会社佐々木電気工業、株式会社マコト電機、信州電機株式会社、エナジーサプライ株式会社、イオンディライトアカデミー株式会社の各求人(エンゲージ、2026年10月1日確認) ※個別の求人に書かれた条件です。年収は会社・地域・経験・残業の扱いで大きく変わり、第一種電気工事士の平均年収を示すものではありません。
給与の幅が大きいのは、残業代を含むかどうか、施工管理や設計まで担当するかで条件が変わるためです。求人を比べるときは、月給の数字だけでなく、固定残業代の時間数と、手当が月給に含まれているかを確認しましょう。
あわせて取得すると強い資格
第三種電気主任技術者(電験三種)
電気工事士が「工事をする」資格なら、電験三種は工場・ビルの電気設備の「保安を監督する」資格です。両方を持つと、工事と保守の両方を説明できる人材として、設備管理や電気保安の求人で評価されます。電験三種の免状を持っていれば、第一種電気工事士の学科試験が免除されます。
1級・2級電気工事施工管理技士
現場で作業する立場から、工事全体を管理する立場へ移りたい人に向いた資格です。施工管理職の求人では、第一種電気工事士と並べて応募条件に書かれる例があります。
認定電気工事従事者
第二種電気工事士の免状を持つ人が講習を受けるか、第一種電気工事士試験に合格した人が申請すると受けられる認定証です。工場・ビルの低圧部分の工事に従事でき、その期間は第一種の免状に必要な実務経験にも数えられます。合格後、免状までの3年を積む間の働き方を広げる手段になります。
第一種電気工事士に最短で合格するには
学科試験は、計算と高圧受電設備でつまずきやすい
学科試験は50問中30問の正解(60点)で合格です。受験資格がなく誰でも受けられる一方、第二種と比べて高圧の内容が一気に増えます。独学でつまずきやすいのは次の3点です。
- 計算問題
三相交流、電圧降下、需要率、力率改善などの計算が出ます。電卓は使えないので、式を選び、筆算で答えまで出す練習が必要です - 高圧受電設備と配線図
配線図問題は10問程度。キュービクルの単線結線図を見て、機器の名称・用途・図記号を答えます。現場で受電設備を見たことがない人ほど覚えにくい分野です - 検査方法と法令の数値
絶縁耐力試験の電圧の倍率、接地工事の種類と抵抗値、電気事業法・電気工事士法の手続きなど、似た数値の取り違えで失点しやすい分野です
計算問題は毎回まとまった数が出るので、全部捨てると残りの問題で取らなければならない割合が大きく上がります。よく出る計算だけでも解ける状態にしておくと、合格がぐっと近づきます。
技能試験は、候補問題10問を時間内に欠陥なく作る練習
技能試験は、試験センターが事前に公表する候補問題10問(No.1〜No.10)の中から出題されます。試験時間は60分で、作品に欠陥が一つでもあれば不合格です。
- 10問すべてを、時間を計って最低1回は完成させる
- 公表されている「欠陥の判断基準」と自分の作品を照らし合わせる
- 変圧器や電磁開閉器を端子台で代用した結線など、第二種にない作業を重点的に練習する
下期の筆記方式の学科試験(10月4日)から技能試験(11月21日)までは、7週間ほどしかありません。材料と工具は早めにそろえておきましょう。
直前期は、知識の取り違えと計算を分けて仕上げる
試験前の1〜2か月は、新しい参考書を増やすより、これまで解いた範囲で落とさない状態を作ることに集中しましょう。
- 法令・検査方法・機器の用途は、○×で素早く判断できるかを確認し、迷った論点だけを深掘りする
- 計算は、使う式を選んで筆算で答えを出すところまで、同じ型を繰り返す
直前ノートでは、学科試験向けに用途の違う2つの問題集をnoteのページで公開しています。知識の総復習には、9科目の論点を○×で確認する「出るとこだけ○×300問」、計算の対策には、四肢択一で式から答えまで練習する「出るとこだけ計算100問」が使えます。どちらもnoteのページに問題サンプルがあります。
第一種電気工事士を活かして転職を成功させる進め方
資格が評価される求人を探す
求人検索では「第一種電気工事士」だけでなく、「高圧受電」「キュービクル」「工場 電気工事」「電気工事 施工管理」などの言葉でも探してみましょう。資格名を書かず、仕事内容で高圧の経験を求めている求人もあります。
職務経歴書で資格と経験をつなげる
「第一種電気工事士 取得」と書くだけでは伝わりません。「工場の受電設備の更新工事で、低圧側の配線と試験に3年従事した」「商業施設の改修工事で、職長として5人の作業を管理した」など、どんな建物で、どの工事に、どんな立場で関わったかを具体的に書きましょう。
免状をまだ申請していない人は、合格日と、実務経験が3年に届く時期を書いておくと、採用側が判断しやすくなります。
転職エージェントを味方につける
ここまでのステップを1人で進めるのは、現場の仕事をしながらだとかなり大変です。そして何より、第一種電気工事士を持っている人ほど、転職エージェントを使う価値があります。
理由はシンプルで、同じ「第一種電気工事士」でも、高圧の現場を任せてもらえるか、手当が付くかは会社ごとにまったく違い、求人票だけでは見分けにくいからです。
転職エージェントを使うメリットは?
求人探しから応募、企業とのやり取りまで、相談できることは主に5つあります。対応範囲はサービスによって異なります。
年収や資格手当の条件を相談できる
「資格手当は付きますか」「固定残業代は何時間分ですか」と、応募者が自分から切り出すのは気が引けるものです。エージェントは企業との間に入り、あなたの代わりに条件を確認・交渉してくれます。
「第一種電気工事士の免状があり、工場の受電設備の工事を3年担当した」という強みを、企業が評価しやすい形で伝えてくれるので、同じ経歴でも提示される条件が変わることがあります。
希望に合う求人を紹介してもらえる
「住宅より工場・ビルの工事をしたい」「施工管理に移りたい」「出張の少ない会社がいい」。希望を伝えるだけで、条件に合う求人を選んで紹介してくれます。一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらえることもあります。
入社前に職場の実情を確認できる
入社後に高圧の現場を担当させてもらえるのか、資格手当は本当に付くのか、残業や休日出勤はどれくらいか、実務経験の証明に協力してもらえるか。入社してから「思っていたのと違った」とならないよう、応募前に確認できます。
書類や面接の対策をしてもらえる
担当した工事を職務経歴書や面接でどう伝えればいいかを、業界を知る担当者がアドバイスしてくれます。
面接の日程調整を任せられる
面接の日程調整や企業とのやり取りを代わりにしてくれるので、現場の仕事を続けながらでも転職活動を進められます。
さらに、ここで紹介するエージェントの転職支援サービスは無料で利用できます。
こんな人は、まず相談だけでもしてみてください
- 第一種を取ったのに、今の会社では手当も仕事内容も変わらない
- 住宅工事が中心で、工場・ビルの高圧の現場を経験したい
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1つでも当てはまるなら、エージェントに相談してみましょう。あなたの経験と資格なら、どんな条件の求人があるのかを質問し、答えてもらうだけでも価値があります。
どの転職エージェントが自分に合う?
| 転職エージェント | タイプ | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 建設転職ナビ(公式サイト・新しいタブで開きます) | 特化型(建設・設備) | 電気工事施工管理や設備管理など建設技術職の求人を扱い、第一種電気工事士で求人を絞り込める。業界に詳しいコンサルタントが応募書類や条件交渉を支援 | 電気工事・設備管理の経験を活かして転職したい人 |
| リクルートエージェント(公式サイト・新しいタブで開きます) | 総合型 | 求人数が多く、業界をまたいで比較できる | 電気工事会社以外(メーカーの設備保全など)も含めて比べたい人 |
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よくある質問
- 第一種電気工事士の免状には、どんな実務経験が何年必要ですか?
電気設備を設置・変更する電気工事に3年以上従事した経験が必要です。第二種電気工事士として行う住宅などの工事や、認定電気工事従事者として行う工場・ビルの低圧部分の工事などが対象で、合格前の経験も数えられます。資格がないまま行った工事は数えられません。審査は住所地の都道府県が行います。
- 第二種電気工事士を持っていなくても受験できますか?
受験できます。第一種電気工事士試験に受験資格はありません。ただし、第二種の免状がない人は、第一種に合格しても一般住宅などの工事には従事できないので、仕事に活かすには第二種の免状を先に取るのが現実的です。
- 合格してから3年以内に免状を申請しないと無効になりますか?
なりません。試験の合格は一生有効です。実務経験が3年に届いた時点で申請できるので、試験結果の通知は大切に保管しておきましょう。
- 免状を取ったあとに更新は必要ですか?
免状に有効期限はありませんが、第一種電気工事士は、免状の交付を受けた日から5年以内、その後も5年以内ごとに定期講習を受けることが法律で義務づけられています。
- 独学で合格できますか?
試験センターが過去の試験問題と技能試験の候補問題を公開しているため、独学でも合格は可能です。直前期の総仕上げには直前ノートもご活用ください。
まとめ:あなたの次の一手
第一種電気工事士は、電気工事や設備の経験がある人にとって、工場・ビルなど高圧で受電する現場まで任せられる人材だと示せる国家資格です。求人では応募条件や資格手当の対象としてはっきり評価されています。
一方で、免状には3年以上の実務経験が必要で、第二種の免状がなければ合格だけでは工事に従事できません。今の経験と、免状に届く時期を確かめたうえで、次の一手を選んでください。
参考