営業士初級は転職に有利?営業職の求人での評価と、取るか迷う人の判断基準

「営業士初級を取れば、営業職への転職で有利になるのかな」
「受験料のほかに登録料もかかるらしいけれど、払ってまで取る価値はあるのかな」

そう迷っていませんか?

結論を先に書くと、営業士初級は、営業が未経験で、これから営業職に応募する人が「営業の基本を一通り学んだ」と面接で示す材料になる資格です。一方で、営業職の求人で資格として指定されているものは確認できず、資格を持っているだけで採用が決まる資格ではありません。

営業経験がある人にとっては、取得そのものよりも、自分のやり方を営業の言葉で整理し直す機会として使えるかどうかが価値になります。

この記事では、日本営業士会の公式情報と、実際の営業職の求人の書かれ方をもとに、営業士初級が転職でどう評価されるのかと、取るかどうかの判断基準を解説します。

結論:営業士初級は転職に有利?

結論は「営業未経験の人には話材料になる、資格単体では決め手にならない」です。あなたがどこに当てはまるか、まず確認してください。

あなたの状況 転職での有利さ 次の一手
営業が未経験
+
資格あり
(または取得予定)
○ 営業の流れを学んだ根拠として、志望動機や面接で話しやすくなる 学んだ内容を、応募先の営業スタイルに結びつけて話せるようにする
営業経験あり
+
資格なし
△ 採用では実績のほうが見られる。資格がなくても不利にはなりにくい 資格より先に、成果を数字で書けるようにする
営業経験あり
+
資格あり
△ 評価のきっかけにはなるが、加点は小さい 資格に加えて、担当した顧客や金額などの実績を並べる

日本営業士会自身が、公式サイトで「営業職を志すためには、現在は必要な学歴や資格は特にありません」と説明しています。実際に、確認した求人でも資格は必須条件になっていませんでした。取るかどうかは、受験料・登録料に見合うかで判断することになります。費用の中身は次の章で説明します。

営業士初級とは?1分でわかる基本情報

営業士は、日本営業士会が認定する民間資格です。日本営業士会を運営しているのは一般社団法人日本販路コーディネータ協会で、国家資格ではありません。級は初級・上級・マスターの3つで、初級は営業担当者などを対象に、営業の全般的な基礎知識と、必要なスキルや基本的な方向性を理解しているかを問います。

営業士初級試験の概要

項目 内容
主催 日本営業士会(運営:一般社団法人日本販路コーディネータ協会)
資格の種類 協会認定の民間資格(国家資格ではない)
受験資格 制限なし
試験日 2026年11月8日(日)13:00〜14:10(70分)。一斉試験は6月と11月の年2回
申込期限 テキストが必要な人は2026年10月22日(木)(入金は10月25日15時まで)。テキストが不要な人は10月29日(木)(入金は11月1日まで)
受験方式 オンライン受験のみ。パソコン・タブレット・スマートフォンのどれでも受けられる
出題形式 選択式50問。日本語を入力する問題も含まれる
出題範囲 営業士初級公式テキストと営業士用語集に準じる(①マーケティングの基礎 ②営業活動の基本業務 ③コミュニケーション・プレゼンテーション)
合格基準 合計点が満点の60%以上
受験料 9,900円(税込)。初級と上級の併願は24,200円(税込)
合格率 75〜80%程度(公式FAQの記載。対象年度の記載はなし)
学習時間の目安 公式FAQでは「およそ3〜6時間」(持っている知識によって異なる)
合格発表 合否のみの通知。公式FAQでは「翌月末までにメールで送付」
登録 合格後に登録して初めて資格として認定される。有効期間は1年で、毎年更新

出典:日本営業士会 営業士初級試験概要、日本営業士会 よくあるご質問 (2026年10月1日確認) ※受験前に必ず日本営業士会の最新の受験案内を確認してください。

公式サイトには、年度ごとの受験者数や合格率の一覧は載っていません。合格率は上の表のとおり、FAQにある目安だけです。配点や過去の合格点も公表されていないため、合格基準は「満点の60%以上」と覚えておけば足ります。

通信講座を受けなくても受験できる

営業士初級には、資格を取る道が2つあります。どちらを選んでも、最後は同じ一斉試験を受けます。

  • 認定試験(試験だけを申し込む)
    公式テキストなどを購入して自分で学び、試験日にオンラインで受験する。費用が安く、自習できる人向け
  • 通信講座を受けてから受験する
    講師の研修DVD(パソコン視聴用)、公式テキスト、事例問題で学んだうえで、一斉試験を受ける。学習時間が限られている人、はじめて受験する人向け

つまり、通信講座の受講は受験の条件ではありません。公式の通信講座のページには「通信講座に一斉試験受験は含まれておりません。別途お申し込みください」とあり、講座を申し込んだだけでは受験にならない仕組みです。

費用を並べると次のとおりです。

方法 内訳 費用の合計
認定試験(テキストをすべて買う場合) 受験料9,900円+初級公式テキスト3,740円+初級事例問題1,650円+営業士用語集1,980円 17,270円
通信講座+一斉試験 通信講座21,890円+受験料9,900円(用語集など別売りの学習用教材は含まない) 31,790円

出典:日本営業士会 営業士初級通信講座、日本営業士会 公式テキスト (2026年10月1日確認。いずれも税込)

公式FAQによると、事例問題と用語集は、持っている知識に応じて必要かどうかを判断してよいとされています。また、テキストだけの販売はなく、試験または研修の申込と同時に購入する形です。

合格後の登録料は、受験料より高い

営業士は登録制です。試験に合格しただけでは資格として認定されず、登録手続きを済ませて、はじめて営業士初級として認定されます。

費用 金額(税込)
初回の資格登録料 25,300円(初回登録12,100円+年間登録料13,200円)
2年目以降の年間登録料 13,200円

初回登録の手続きを期限までにしないと、改めて試験や研修を受け直すことになります。更新も1年ごとです。1年以上更新しなかった場合は、失効した級から再度認定を受ける(試験または研修の受け直し)決まりになっています。

受験料9,900円に初回登録料25,300円を加えると、テキスト代を除いても1年目に35,200円かかります。登録中は、名刺や職務経歴書に営業士初級と書けます。この費用を、転職の話材料に払うものとして納得できるかが、取得を決める一番の分かれ目です。

出典:日本営業士会 営業士初級試験概要(合格後の手続き)、日本営業士会 よくあるご質問

転職で営業士初級が評価される場面

営業職の求人では、資格として指定されていない

営業士を応募資格や歓迎資格として挙げた営業職の求人を探しましたが、確認できた範囲では見つかりませんでした。実際に開いた求人は、いずれも資格を条件にしていません。

  • 機械メーカーのルートセールス(東京都杉並区)
    「特別な知識や資格などは全く必要ありません。先輩社員がイチからOJTにて指導します」と書かれている。条件は、挨拶や会話のやり取りができることと、普通自動車免許
  • 宿泊施設向けの新規法人営業(大阪市)
    応募できるのは営業経験者のみ。歓迎されるのは営業経験と宿泊業界の経験
  • 車の法人向け買取営業(盛岡市ほか)
    未経験歓迎。条件は普通自動車免許で、接客や販売、営業の経験がある人が活躍していると書かれている

出典:エンゲージ 淀川電機製作所の求人、エンゲージ 宿研の求人、エンゲージ はなまるの求人 (2026年10月1日確認)

営業職の採用では、資格よりも、経験・人柄・運転免許・日本語での商談力などが条件に書かれていることが分かります。営業士初級を持っていても、これらの条件の代わりにはなりません。

それでも、営業未経験の人には話材料になる

営業の経験がない人が営業職に応募するとき、面接では「営業という仕事をどう理解しているか」が必ず聞かれます。営業士初級の学習内容は、公式の試験科目に次のように書かれています。

  • マーケティングの4Pと、営業におけるマーケティングの重要性
  • 営業目標の策定、環境変化と営業計画の対応
  • 訪問計画、商談の流れ、クロージング、フォローアップ
  • コミュニケーションの基本、プレゼンテーション、コンサルティングの基礎

たとえば、新規開拓が中心の求人なら、アプローチから商談、提案、成約までの流れが仕事の中心です。営業士初級で学ぶ「訪問計画・商談の流れ・クロージング」の言葉と重なります。「営業は、顧客に会う前の計画から、成約後のフォローまでひと続きの仕事だと理解したうえで応募しています」と話せることが、資格の価値です。

出典:日本営業士会 営業士初級試験概要(試験科目)

「資格取得支援・手当あり」の求人は、対象の資格を確認する

先ほどの宿泊施設向け営業と車の買取営業の求人には、「資格取得支援・手当あり」という記載があります。ただし、どの資格が対象なのかは求人に書かれていません。営業士初級が対象になるかどうかは、求人票だけでは分かりません。

気になる求人があれば、面接で「営業関連の資格を取得した場合、支援や手当の対象になりますか」と確認してください。

営業士初級が転職で有利にならないケース

(1)営業の実績で勝負できる場合

営業経験が数年あるなら、採用側が見たいのは「何を、誰に、どれだけ売ったか」です。営業士初級より、担当した顧客の数、売上の金額、新規開拓の件数のほうが評価されます。取得に時間と費用を使うより、まず職務経歴書の数字を整えたほうが転職には効きます。

(2)専門知識が必要な営業に応募する場合

IT、金融商品、不動産などの営業では、商材に関する知識や経験が応募条件になることがあります。日本営業士会も、営業する商品に関連する経験を採用の要件にしたり、優遇したりする企業があると説明しています。営業士初級で学ぶのは営業の基本で、商材そのものの知識ではありません。

(3)登録していない、または更新していない場合

合格だけでは資格として認定されないので、登録せずに履歴書へ書くのは避けてください。登録を続けるには毎年13,200円の更新料がかかるため、転職活動が終わったあとも続けるかは、取得時に考えておきます。

(4)資格の取得を転職の目的にしてしまう場合

学習時間の目安は公式FAQで3〜6時間、合格率も75〜80%程度と、難関資格ではありません。「営業士初級で学んだことを、これまでの経験とどうつなげるか」を話せて、はじめて評価につながります。

次の章では、立場別に使い方を見ていきます。

【タイプ別】あなたの場合、営業士初級は武器になる?

営業が未経験なら、「営業の流れを理解している」根拠にする

営業未経験の人が営業職へ応募するときの弱みは、実際の営業の動き方を知らないことです。営業士初級の学習は、その弱みを埋める説明材料になります。

次のように使えます。

  • 志望動機で、「営業の流れを学び、顧客の課題を聞く提案型の営業に挑戦したい」と具体的に話す
  • 面接で、営業士初級で学んだ商談の流れを使い、前職での接客や窓口対応を営業の言葉に置き換えて説明する
  • 入社後の研修(求人では約2か月〜約3か月のものがある)で、用語や流れを理解しやすい状態で臨む

ただし、未経験歓迎の求人は、もともと資格がなくても応募できます。資格は応募の条件を満たすためではなく、応募先に熱意と理解を具体的に伝えるために取るものです。

営業職は、扱う商材や営業スタイルによって働き方が大きく変わります。営業職に強い転職エージェントに条件を相談しておくと、応募先の見当違いを減らせます。

営業経験者は、自己流のやり方を言葉にして整理する

すでに営業をしている人にとって、営業士初級は転職の決め手にはなりません。それでも使い道はあります。

  • 感覚でやっていた商談の進め方を、営業計画・訪問計画・クロージングといった言葉で整理し、面接で説明しやすくする
  • マーケティングの考え方(4P)を学び、「なぜその提案が通ったのか」を市場や顧客の視点で話せるようにする
  • 次の上位級(営業士上級)に進み、営業企画やマネジメントの応用まで学ぶ

営業士上級は初級に合格した人が対象です。管理職や営業企画への転職を考えているなら、まず初級で土台を作るのが公式の想定する順番です。

取得済みなら、登録状況を確認して、学んだ内容を職務経歴書に使う

すでに合格している人は、まず資格登録を済ませているか確認してください。登録中であれば、職務経歴書の資格欄に「営業士初級(日本営業士会)」と書けます。

そのうえで、資格名だけで終わらせず、学んだことを使った場面を1行添えます。たとえば「営業士初級の学習をもとに、訪問前に顧客の課題と提案の流れを整理してから商談に臨んだ」と書けば、資格が仕事のやり方につながっていることが伝わります。

営業士初級を活かせる仕事と年収の目安

営業士初級は特定の職種の資格ではなく、営業全般の基礎を扱います。そのため、仕事は求人の営業職の例で見るのが現実的です。求人に書かれた条件を並べます。

仕事(求人の例) 主な内容 資格の効き方 年収の目安(求人記載)
ルートセールス(機械メーカー・東京都杉並区) 既存顧客を訪問して提案する。年に数回の展示会で新規顧客にも提案する ○ 未経験歓迎。資格は求人で問われておらず、応募時の話材料として使う 月給26万円〜(みなし残業30時間分5.5万円を含む)、想定年収400万円〜
新規法人営業(宿泊施設向けWEB集客・大阪市) 電話やメールでアプローチし、課題を聞いて集客施策を提案する △ 経験者のみの募集。資格より営業経験が問われる 月給24万〜33.4万円(みなし残業20時間分を含む)、想定年収336万〜467.6万円
法人向け買取営業(保険会社・リース会社向け・盛岡市ほか) 新規アプローチ、査定と価格交渉、車両の引取手配までを担当する ○ 未経験歓迎。資格は求人で問われておらず、応募時の話材料として使う 月給34万〜37万円(みなし残業40時間分を含む)、想定年収428万〜550万円

出典:エンゲージの求人記載(淀川電機製作所、宿研、はなまる)。2026年10月1日確認。 年収は会社・勤務地・経験で大きく変わります。営業士初級を持っている人の年収ではなく、営業職の求人に書かれている条件です。

3つの求人を並べると、同じ営業でも働き方がまったく違います。機械メーカーの求人は「実績や販売台数ノルマはありません」と書かれ、行動目標を評価するとしています。車の買取営業はインセンティブ制度があり、成果が昇格や賞与に反映されます。求人票の月給は、みなし残業代を含んだ金額である点にも注意が必要です。

資格の有無より、固定給とインセンティブの割合、みなし残業の時間、研修の長さなどを比べて選ぶほうが、入社後のミスマッチを減らせます。

あわせて取得すると強い資格

営業士上級

営業企画、マーケティング、マネジメントの応用知識を問う、中堅幹部クラス向けの資格です。受験対象は営業士初級の資格取得者などで、初級から順に取るのが原則です。初級と上級は併願もできます。営業のリーダーや、営業企画への転職を目指すときの次の資格です。

ビジネス実務法務検定試験3級

営業は、契約や取引条件に関わる場面が多い仕事です。3級は、ビジネスパーソンが業務で理解しておくべき基礎的な法律知識を扱います。受験資格に制限はなく、自宅などで受けるIBT方式と、テストセンターで受けるCBT方式を選べます。営業士初級が「売る流れ」の資格だとすると、こちらは契約や取引の落とし穴を避けるための資格です。

ITパスポート

職業人が備えておくべきITの基礎知識を問う国家試験です。企業活動や経営戦略を扱う分野もあります。IT製品やサービスを扱う営業、顧客管理や営業のデータを使う仕事に応募するときに、IT用語で顧客と話せることを示せます。受験資格はなく、CBT方式で随時受けられます。

営業士初級に合格するには

出題範囲はテキストと用語集で決まる。独学で十分に合格を狙える

通信講座は必須ではないので、費用を抑えて受けるなら、公式テキストで独学する形になります。公式FAQでは、初級テキストはおよそ150ページです。

つまずきやすいのは次の3点です。

  • 出題範囲が「テキストと用語集に準じる」
    一般的な営業の知識で答えても、テキストの言葉や定義と違うと不正解になることがある。普段の営業感覚で解かず、テキストにどう書かれているかを基準に覚える
  • 日本語を入力する問題がある
    選択肢を選ぶだけでなく、用語を入力する問題が含まれる。読んで分かるだけでなく、用語を正確に書けるかを、手を動かして確かめておく
  • 合格基準は満点の60%以上で、配点が公表されていない
    どの問題が何点かは分からないため、苦手分野を捨てずに3分野(マーケティング、営業活動、コミュニケーション・プレゼンテーション)をまんべんなく押さえる

直前期は○×で知識を確かめ、テキストに戻る

試験前の数日は、新しい内容を増やすより、覚えたことを正しく判断できるかを確認します。

  • ○×で素早く判断し、迷った問題だけテキストの該当ページに戻る
  • 間違えた問題は、「どこが違うのか」を自分の言葉で説明してみる
  • 用語は、画面を見ずにメモに書いて、入力する問題に備える

○×300問の教材なら、マーケティングの基礎、営業の基礎と計画、商談とフォローアップ、プレゼンテーションと、公式の試験科目に沿った章立てで確認できます。各問に正解とポイントが付き、誤りの問題には「ここが違う」と正しい表現が示されているため、間違いの理由まで確かめられます。公式テキストで範囲を押さえたあとの、総仕上げに向いています。

\問題サンプルあり/

なお、オンライン受験の案内は、入金後に事務局からメールで届きます。事務局からのメールには、必ず返信してください。公式の案内では、返信がないと当日の対応ができない場合があるとされています。

営業士初級を活かして転職を成功させる進め方

営業の中身で求人を探す

「営業士」で求人を探しても、資格を条件にした求人はほとんど出てきません。次のような条件で探してみましょう。

  • 「法人営業 未経験」「ルートセールス」など、営業のスタイルや経験の条件
  • 研修の長さ(求人では約2か月、約3か月、OJTでの指導などがある)
  • 固定給と、インセンティブ・歩合の割合
  • みなし残業代が月給に含まれているか、何時間分か

営業職は、同じ「営業」でも仕事が大きく違います。既存顧客を回るのか、新規を開拓するのかを、最初に決めておくと求人を選びやすくなります。

職務経歴書で、資格と経験・学びをつなげる

「営業士初級 取得」と書くだけでは、採用担当者に伝わりません。営業の経験がある人は実績を数字で書き、未経験の人は前職の接客や窓口対応で、顧客の話を聞いて提案した場面を書きます。そのうえで、営業士初級で学んだ商談の流れや計画の立て方をどう使ったかを、1行添えます。

転職エージェントを味方につける

求人を探して、書類を整えるところまでは1人でもできます。それでも営業職の転職では、エージェントに相談するメリットがあります。

理由は、営業職の働き方は、求人票だけでは見分けにくいからです。ノルマの有無、新規とルートの割合、同行研修の期間、インセンティブの仕組みは、募集の文面だけでは十分に分かりません。

転職エージェントを使うメリットは?

求人探しから応募、企業とのやり取りまで、相談できることは主に5つあります。対応範囲はサービスによって異なります。

年収やインセンティブの条件を相談できる

営業職の給与は、固定給とインセンティブの割合や、みなし残業の時間で、見かけの月給と実際の手取りが変わります。「月給34万円」と書かれていても、その中に残業代がどれだけ含まれるかを、自分から聞き出すのは気が引けるものです。エージェントは、条件の確認と相談を代わりにしてくれます。

希望に合う求人を紹介してもらえる

「新規開拓よりルートセールスがいい」「土日休みで働きたい」「未経験でも研修が長い会社がいい」。希望を伝えると、条件に合う求人を紹介してもらえます。サービスによっては、一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらえることもあり、自分で探すだけでは出会えない選択肢が増えます。

入社前に職場の実情を確認できる

実績ノルマの有無、1日の訪問件数、入社後に1人で担当を持つまでの期間、先輩の同行がどれくらいあるか。入社してから「思っていたのと違った」とならないよう、応募前に確認できます。

書類や面接の対策をしてもらえる

営業が未経験なら、営業経験の代わりに何を書けばいいか。営業経験があるなら、実績をどう数字にするか。営業士初級の学習内容を、面接でどう話すか。営業職の採用を知る担当者が、書類の書き方や面接の答え方を助言してくれます。

面接の日程調整を任せられる

面接の日程調整や企業とのやり取りを代わりにしてもらえるので、今の仕事を続けながらでも転職活動を進められます。

さらに、これらはすべて無料です。エージェントは採用が決まったときに企業から報酬を受け取る仕組みなので、求職者がお金を払うことはありません。

こんな人は、まず相談だけでもしてみてください

  • 営業に興味はあるが、ルートと新規のどちらが自分に合うか分からない
  • 営業士初級を取るべきか、先に応募したほうがいいか迷っている
  • 今の営業の仕事で、固定給とインセンティブの割合に納得していない
  • 営業経験はあるが、実績をどう職務経歴書に書けばいいか分からない

1つでも当てはまるなら、エージェントに相談してみましょう。あなたの経験なら、どんな営業の求人があるのかを聞くだけでも価値があります。

どの転職エージェントが自分に合う?

転職エージェント タイプ 特徴 向いている人
hape Agent(公式サイト・新しいタブで開きます) 特化型(営業職) 営業職に特化し、未経験者にも対応。初回カウンセリング、書類の添削、面接対策、日程調整、条件交渉、入社後のフォローまで無料で受けられる 営業職に絞って、自分に合う営業スタイルを相談したい人
リクルートエージェント(公式サイト・新しいタブで開きます) 総合型 非公開求人を含む求人数が多く、営業の中でも建築営業・不動産営業・IT営業など細かい職種に分かれて探せる 営業の中でも業界や商材を決めきれず、幅広く比べたい人

迷ったら、営業職に特化したエージェントと総合型を1社ずつ、2社に登録するのがおすすめです。紹介される求人を比べることで、自分の経験がどう見られるかがより正確にわかります。

よくある質問

営業士初級は意味ない資格ですか?

営業職の求人で資格として指定されているものは確認できなかったため、資格だけで採用が決まる資格ではありません。ただし、営業未経験の人が営業の流れを学んだ根拠として面接で話せるため、使い方しだいで意味のある資格です。

通信講座を受けないと受験できませんか?

受験できます。通信講座の受講は条件ではなく、公式テキストなどで自習して一斉試験だけを申し込む方法もあります。通信講座は研修DVD・テキスト・事例問題で学べるコースで、試験の申込は別に必要です。

合格したら、すぐに営業士と名乗れますか?

合格しただけでは認定されません。合格後に資格登録の手続きと登録料の支払いを済ませて、はじめて営業士初級として認定されます。初回登録料は25,300円、2年目以降は年13,200円の更新料がかかります。

独学で合格できますか?

公式のテキストで学べば、独学でも合格を狙えます。出題はテキストと用語集に沿い、日本語を入力する問題もあるため、用語を正確に書ける状態にしておきましょう。直前期の総仕上げには直前ノートもご活用ください。

まとめ:あなたの次の一手

営業士初級は、営業が未経験の人が、営業の基本を学んだことを具体的に伝えるための資格です。求人で指定されている資格ではなく、登録料も含めて費用がかかるので、取る目的をはっきりさせてから申し込むのがおすすめです。

あなたの状況に合わせて、次の一手を選んでください。

参考

執筆・編集

資格転職ノート編集部企画・執筆・更新

企画から執筆・更新まで一人で行っています。