【2026年最新版】非破壊試験技術者は転職に有利?求人での評価と活かせる人・活かせない人

「非破壊試験技術者の資格を取れば、転職で有利になるのかな」
「UTやPTなど種類もレベルも多くて、どれを取れば評価されるのかわからない」

そう迷っていませんか?

結論を先に書くと、非破壊試験技術者は、検査会社や製造・プラント・建設の現場で検査に関わっている人には、転職で有利に働く資格です。とくにレベル2は、手順書に沿って検査を行い、結果を解釈・評価できる技術者として認証されるため、検査会社の採用ページでも、方法・レベルごとの資格手当の対象として明記されています。

一方で、検査の実務経験がない人が、資格だけを先に取って転職の決め手にするのは難しい資格です。試験に合格しても、資格として認証されるには一定期間の実務経験が必要だからです。未経験の人は、入社後に資格取得を支援してくれる会社を選ぶのが現実的な近道になります。

この記事では、日本非破壊検査協会(JSNDI)の公表資料と、検査会社の採用ページの記載をもとに、非破壊試験技術者が転職でどう評価されるのかを解説します。

結論:非破壊試験技術者は転職に有利?

結論は「検査の経験と組み合わせると有利、資格だけでは認証まで届かない」です。あなたがどこに当てはまるか、まず確認してください。

あなたの状況 転職での有利さ 次の一手
検査の実務経験あり
+
レベル2を認証済み
◎ 現場を任せられる技術者として評価されやすい 保有する方法とレベルを評価する会社を探す
検査の実務経験あり
+
資格なし・レベル1のみ
○ レベル2を取れば担当できる仕事と手当が増える 次の試験に向けて訓練時間と経験月数を確認する
未経験
+
これから取りたい
△ 資格より先に、経験を積める職場が必要 資格取得を支援する検査会社を探す

非破壊試験技術者は、試験の合格だけでは名乗れず、訓練・視力・実務経験の条件をそろえて初めて認証される資格です。詳しくは次の章で解説します。

非破壊試験技術者とは?1分でわかる基本情報

非破壊試験(NDT)は、溶接部や部品、構造物を壊さずに、内部や表面のきずを調べる検査です。非破壊試験技術者は、日本非破壊検査協会が日本産業規格 JIS Z 2305:2013 に基づいて行う資格試験に合格し、認証を受けた技術者のことです。

資格は「NDT方法」と「レベル」の組み合わせで取ります。たとえば「超音波探傷試験のレベル2(UT2)」「浸透探傷試験のレベル2(PT2)」のように、方法ごとに別々の資格になります。

主なNDT方法

略称 NDT方法 どんな検査か
UT 超音波探傷試験 超音波を当てて、溶接部などの内部のきずを探す
RT 放射線透過試験 X線などで透過写真を撮り、内部のきずを調べる
MT 磁気探傷試験 磁粉を使って、鉄鋼材料の表面付近の割れを見つける
PT 浸透探傷試験 浸透液で、表面に開いたきずを見やすくする
ET 渦電流探傷試験 電磁誘導を使い、管や部品のきずを調べる

このほか、ひずみゲージ試験(ST)、赤外線サーモグラフィ試験(TT)、漏れ試験(LT)と、超音波厚さ測定(UM)などの限定された方法の資格があります。

レベル1・2・3の違い

レベル 認証される力量
レベル1 指示書に従い、レベル2またはレベル3の技術者の監督の下で検査を行う
レベル2 手順書に従って検査を行う。方法や技法の選択、結果の解釈・評価、レベル1の指導もできる
レベル3 検査の実施と指示に責任を持つ。手順書の作成・精査や、全レベルの監督・指導を行う

転職で「一人前」の目安になりやすいのはレベル2です。レベル1を持っていなくても、訓練時間と経験月数を多めに満たせば、レベル2から受けることもできます。

2026年の試験の概要

項目 内容
主催 一般社団法人日本非破壊検査協会(JSNDI)
資格の種類 JIS Z 2305:2013 に基づく認証(国家資格や免許ではない)
試験の回数 年2回(春期・秋期)
2026年秋期の申請期間 2026年7月23日〜8月5日19:00必着
2026年秋期の一次試験 2026年9月26日(土)・27日(日)
2026年秋期の二次試験 2026年11月・12月の協会指定日
2026年秋期の結果通知 2027年1月14日(木)発送予定
2027年春期の日程 協会サイトに未掲載(2026年9月28日確認)
一次試験(レベル1・2) 一般試験と専門試験。四者択一のマークシート、あわせて120分
二次試験(レベル1・2) 実技試験
合格基準 一次は一般・専門とも70%以上、二次は各試験体で70%以上
受験料 1方法あたり20,900円(税込、一次・二次込み、2026年秋期)
2027年春期試験から24,200円(税込)
認証申請料 16,500円(税込、2026年10月1日以降に有効開始の証明書)
2027年10月1日以降に有効開始の証明書は19,800円(税込)
有効期間 5年。5年目に更新、10年目に再認証試験
登録件数 83,692件(2025年10月1日時点。方法・レベルごとの件数の合計)

出典:日本非破壊検査協会 新規試験、新規試験実施案内(EA2)、2026年秋期 新規試験日程表、料金改定のお知らせ、認証制度のご案内(GA1)、NDTフラッシュ Vol.75 No.3 (2026年9月28日確認) ※受験前に必ず協会の最新の実施案内と日程表を確認してください。

2026年春期は、一次試験が3月20日・21日、二次試験が5月・6月でした。2027年春期の日程と申請期間は、確認した時点ではまだ掲載されていません。

受験と認証には、訓練・視力・経験の条件がある

この資格は、試験に合格するだけでは認証されません。必要な条件は次の4つです。

  • 視力
    近方視力(Times New Roman N4.5の文字を30cm以上離れて読める)と、その方法で使う色やグレースケールを識別できること
  • 訓練
    協会のシラバスに沿った訓練を、方法・レベルごとに決められた時間以上受けていること(受験の条件)
  • 試験
    一次試験と二次試験の両方に合格すること
  • 経験
    資格を持つ人の監督の下で、決められた月数以上のNDT経験を積んでいること(試験合格後の認証申請時に審査)

レベル2で必要な訓練時間と経験月数は、方法によって大きく違います。

NDT方法 訓練時間
(レベル1保持者)
訓練時間
(レベル1なし)
経験月数
(レベル1保持者)
経験月数
(レベル1なし)
UT 80時間 120時間 9か月 12か月
RT 80時間 120時間 9か月 12か月
MT 24時間 40時間 3か月 4か月
PT 24時間 40時間 3か月 4か月

出典:新規試験実施案内(EA2)、認証制度のご案内(GA1)

MT・PTは訓練も経験も比較的短く、UT・RTは長いことがわかります。ここで押さえておきたいのは、経験の審査は試験に合格したあとという点です。合格後の認証申請書は2年間有効なので、その間に必要な経験月数を満たせば認証を申請できます。

レベル2の合格率は方法によって大きく違う

2025年秋期の新規試験の結果です。合格率は、欠席者を除いた受験者に対する割合です。

方法・レベル 一次試験の合格率 二次試験(実技)の合格率
UT2(超音波探傷) 30.7% 38.3%
RT2(放射線透過) 31.6% 46.3%
MT2(磁気探傷) 34.0% 61.4%
PT2(浸透探傷) 49.6% 70.5%
レベル2全体 38.8% 58.2%

出典:NDTフラッシュ Vol.75 No.3「JIS Z 2305 2025年秋期新規資格試験結果」

レベル2は一次試験で6割前後が不合格になり、UT2は実技の合格率も4割を切ります。訓練を受けた人が受けてもこの水準なので、方法ごとに対策が必要な試験です。

転職で非破壊試験技術者が評価される理由

顧客との契約で、資格を持つ技術者が求められる

協会は、資格証明書は免許証ではなく、業務に資格証明書が必要かどうかは顧客との契約や自治体の条例、ほかの規則に従うとしています。つまり、法律で一律に義務づけられた資格ではありません。

ただし、顧客との契約で資格を持つ技術者が求められることがあるため、検査会社の採用ページには、方法とレベルごとに手当を設けている例があります。会社にとって「どの方法をどのレベルで持っているか」は、そのまま受けられる仕事の範囲に関わるということです。

出典:認証制度のご案内(GA1)

資格手当は方法ごとに積み上がる

検査会社の採用ページでは、次のような記載が確認できます。

  • 東京理学検査
    日本非破壊検査協会のレベル2取得で資格手当4,000円/月。複数資格の取得により資格手当は最大114,000円/月
  • 日本エックス線検査
    JIS Z 2305 のレベル2について、RT・UT・MT・PT・ET・STの各方法に4,000円の資格手当。エックス線作業主任者などの国家資格にも別に手当
  • 北日本非破壊検査
    資格手当の社内平均額が月48,000円、社内最高額が月152,000円(対象資格の内訳は記載なし)

出典:東京理学検査 採用情報、日本エックス線検査 採用情報、北日本非破壊検査 採用情報(2026年9月28日確認。金額は会社により異なります)

1つの方法だけなら手当は月数千円でも、UT・MT・PTのように方法を増やすほど手当が積み上がるのがこの資格の特徴です。持っている方法の数とレベルが、そのまま給与の差になりやすい仕組みといえます。

検査の結果に責任を持てる人材だと示せる

レベル1は監督の下で作業する技術者、レベル2は手順書に従って自分で検査し、結果を解釈・評価できる技術者です。現場では、きずの指示を見つけたときに「合格か不合格か」を判断し、報告書にまとめるところまでが仕事になります。

レベル2を持っていれば、その判断を自分で行える力量が、第三者の認証で示されていることになります。レベル1との役割の違いが、転職で評価されやすい理由です。

非破壊試験技術者が転職で有利にならないケース

ここまで読むと心強い資格に見えますが、有利にならないケースも正直にお伝えします。

(1)検査と関係のない仕事に転職する場合

評価されるのは、検査会社、プラントや製造業の品質保証・検査部門、建設や設備の保守に関わる会社などに限られます。一般の事務職や営業職では、資格名を見ても仕事内容と結びつきません。

(2)試験に合格しただけで、認証されていない場合

一次・二次試験に合格しても、経験月数を満たして認証されるまでは、資格証明書は発行されません。履歴書に書くときは、「合格」なのか「認証済み」なのかを正確に書きましょう。

(3)応募先が求める方法と、持っている方法が違う場合

資格は方法ごとに別々です。鋼構造物の溶接部の検査でUTを求める会社に、PTだけで応募しても評価は限られます。応募先がどの方法の検査を主に受けているかを確認することが大切です。

(4)更新や再認証をしていない場合

認証の有効期間は5年で、5年目に更新、10年目に再認証試験があります。期限が切れていると、資格を持っている扱いになりません。

とはいえ、これは「取っても意味がない」という話ではありません。検査の経験と、求められる方法・レベルがかみ合えば、他の応募者との差になる資格だということです。次の章で、タイプ別の活かし方を見ていきます。

【タイプ別】あなたの場合、非破壊試験技術者は武器になる?

検査会社で働く人は、方法とレベルを増やすほど評価が上がる

もっとも有利になるのがこのタイプです。すでにレベル1やレベル2を持っている人は、別の方法のレベル2を取ることで、担当できる現場と資格手当が増えます。

評価されやすいポイントは次の通りです。

  • UTとMT、PTなど、複数の方法でレベル2を持っている
  • 溶接部や鋳鍛造品など、検査してきた対象を具体的に説明できる
  • 報告書の作成や、レベル1の後輩への指導を任されてきた

一方で、今の会社で担当する方法が偏っていて、資格を増やしても使う機会がないという人もいます。その場合は、保有資格を活かせる検査対象の多い会社に移るのも選択肢です。

どの会社がどの方法の検査を多く受けているかは、求人票だけでは見分けにくいものです。建設やプラントの技術職に強い転職エージェントなら、検査の対象や出張の頻度、資格手当の扱いまで確認してから応募できます。

製造・プラント・建設で品質に関わる人は、検査を「評価する側」に回れる

自社製品の品質保証、プラントの設備保全、鉄骨や配管の施工管理に関わっている人は、非破壊試験を外部に発注したり、報告書を受け取ったりする立場にいることがあります。

レベル2で学ぶ内容は、きずの種類と検出方法、判定基準、報告書の読み方です。資格を取ると、検査会社から届いた結果の意味を自分で判断し、追加の検査が必要かを発注側として考えられるようになります。品質保証や保全の求人で、検査の知識を持つ人材として説明しやすくなります。

ただし、自社で検査を行わない部署では、認証に必要な経験月数を満たしにくいことがあります。受験の前に、今の仕事が協会の定める「NDT経験」に当たるかを確認しておきましょう。

実務未経験なら、資格より先に経験を積める職場を選ぶ

未経験の人が、資格を先に取ってから転職するのは簡単ではありません。受験には訓練時間が必要で、合格しても経験月数を満たさなければ認証されないからです。

現実的なのは、入社後に資格取得を支援してくれる検査会社に入ることです。たとえば北日本非破壊検査は、未経験者向けの検査技師の募集で「文系・理系、資格の有無も問いません」とし、社内講習制度があって入社半年程度で最初の資格取得が可能だとしています。

応募するときは、未経験者を対象にした求人かどうかと、どの方法の資格から取らせてもらえるかを確認しましょう。そのうえで、ものづくりや機械・電気の基礎への関心など、検査の仕事に向いている理由を具体的に伝えることが大切です。

出典:北日本非破壊検査 採用情報(2026年9月28日確認)

非破壊試験技術者を活かせる仕事と年収の目安

仕事 主な内容 資格の効き方 給与の記載例
検査会社の検査技術者 工場や現場で溶接部・構造物を検査し、報告書を作成 ◎ 方法・レベルごとに手当の対象 月給20万3,000円〜43万2,000円、年収例360万円(25歳)・494万円(41歳)(北日本非破壊検査・新潟市)
検査会社の新卒・若手技術者 ガス管や配管、プラント、橋梁などの検査 ◎ 入社後に取得していく 大学卒の初任給228,000円(日本エックス線検査)、大学卒のモデル賃金231,700円(東京理学検査)
製造業の品質保証・検査 製品や部品の検査、検査結果の評価 ○ 検査の知識を示す材料になる 会社・経験により幅がある
プラント・設備の保全 設備の点検計画、検査の発注と結果の評価 ○ 発注側として結果を判断できる 会社・経験により幅がある

出典:北日本非破壊検査の求人(an)(最終更新2026年2月2日)、日本エックス線検査 採用情報、東京理学検査 採用情報(2026年9月28日確認)。給与は会社・地域・経験で大きく変わります。

検査会社の仕事は、客先の工場や現場への出張が多いのも特徴です。日本エックス線検査は、全国や海外への出張が多い職務だと明記しています。年収だけでなく、出張の頻度や勤務地も比べて選びましょう。

あわせて取得すると強い資格

同じ資格の別のNDT方法

まず考えたいのは、別の方法のレベル2です。UTを持つ人がMTやPTを加えると、溶接部の内部と表面の両方を検査できる技術者になります。前の章で見たとおり、手当も方法ごとに積み上がります。

エックス線作業主任者

放射線透過試験(RT)の現場では、X線装置を扱う作業の管理に関わる国家資格です。東京理学検査では月額10,000円、日本エックス線検査では4,000円の資格手当の対象になっています。

放射線取扱主任者(第1種・第2種)

放射性同位元素などを使う事業所で選任される国家資格です。日本エックス線検査では、第1種に12,000円、第2種に6,000円の資格手当を設けています。RTを中心に担当したい人に向いた組み合わせです。

非破壊試験技術者に最短で合格するには

一次試験は「一般」と「専門」の両方で70%を取る

レベル1・2の一次試験は、一般試験と専門試験をあわせて120分の四者択一です。合計点ではなく、一般・専門のそれぞれで70%以上が必要なので、どちらかに苦手分野があると不合格になります。

つまずきやすいのは次の2点です。

  • 一般試験の原理・用語
    音波の伝わり方、磁界ときずの関係、浸透のしくみなど、方法の原理を正確に理解していないと、言い回しを変えた問題で迷う
  • 専門試験の判定と規格
    きずの指示模様の見分け方、判定基準、手順書や報告の考え方など、実務に近い知識が問われる

協会は試験の参考文献を「資格試験のレベル別概要(内容と時間)と参考文献」で公開しています。また、協会のNDTフラッシュには方法・レベル別の「試験ポイント」が掲載されているので、出題の傾向をつかむのに役立ちます。

出典:資格試験のレベル別概要と参考文献(GA2)、NDTフラッシュ一覧

実技試験は、装置の操作と報告書の作成を手で覚える

二次試験の実技は、与えられた試験体ごとに70%以上が必要です。UT2の実技の合格率が38.3%にとどまるように、知識があっても装置の調整や探傷の手順、記録のまとめ方でつまずく人が多い試験です。

UTの実技では、協会指定の超音波探傷器を使うか、登録を受けた機種を持ち込みます。使う装置の操作に早めに慣れておき、訓練や職場で調整から報告書の記入までを時間内に通す練習を重ねましょう。

直前期は○×で全範囲を1周し、迷う論点を洗い出す

一次試験の前の1か月ほどは、新しい知識を増やすより、全範囲を一度通して「迷う論点」を見つけることに集中するのが効率的です。

  • ○×で素早く判断できるかを確認し、迷った問題だけ参考文献に戻る
  • 間違えた問題は、どこが違うのかを自分の言葉で説明できるようにする
  • 一般と専門のどちらが弱いかを把握し、70%に届かない方を優先する

直前対策用に、受ける方法に合わせた○×300問のnoteを用意しています。

いずれも一次試験の一般・専門の範囲を章ごとに分けた問題集で、noteのページで問題サンプルを確認できます。

非破壊試験技術者を活かして転職を成功させる進め方

保有する方法が活きる求人を探す

求人検索では「非破壊検査」だけでなく、「超音波探傷」「UT レベル2」「溶接部 検査」「品質保証 検査」など、方法や検査対象の言葉でも探してみましょう。検査会社だけでなく、製造業やプラントの保全部門にも、非破壊試験の知識を求める求人があります。

職務経歴書で「方法×レベル×検査対象」を書く

「UTレベル2 取得」と書くだけでは伝わりません。「UT2・MT2を保有。プラント配管の溶接部の探傷と報告書作成を月20件ほど担当し、レベル1の後輩2名を指導」のように、方法・レベル・検査した対象・担当した範囲をセットで書きましょう。認証の有効期限も添えておくと、採用側が確認しやすくなります。

転職エージェントを味方につける

ここまでのステップを1人で進めるのは、出張の多い仕事をしながらだとかなり大変です。そして何より、複数の方法やレベル2を持っている人ほど、転職エージェントを使う価値があります。

理由はシンプルで、方法ごとの資格の価値や手当の扱いは会社によって違い、求人票だけでは比べにくいからです。

転職エージェントを使うメリットは?

求人探しから応募、企業とのやり取りまで、相談できることは主に5つあります。対応範囲はサービスによって異なります。

年収や資格手当の条件を相談できる

「保有している方法の分だけ手当は付きますか」「出張手当はどうなっていますか」と、応募者が自分から切り出すのは気が引けるものです。エージェントは企業との間に入り、条件を確認・交渉してくれます。

「UT2とMT2を持ち、プラントの溶接部検査を5年担当してきた」という強みを、企業が評価しやすい形で伝えてくれるので、同じ経歴でも提示される条件が変わることがあります。

希望に合う求人を紹介してもらえる

「出張を減らしたい」「検査会社からメーカーの品質保証に移りたい」「レベル3を目指せる環境がいい」。希望を伝えるだけで、条件に合う求人を選んで紹介してくれます。一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらえることもあります。

入社前に職場の実情を確認できる

主に受けている検査の方法と対象、出張や夜間作業の頻度、資格取得の費用や講習の支援があるか。入社してから「思っていたのと違った」とならないよう、応募前に確認できます。

書類や面接の対策をしてもらえる

保有資格と検査経験を職務経歴書にどう書けば伝わるか、面接で判定や報告の経験をどう説明すればいいかを、業界を知る担当者がアドバイスしてくれます。

面接の日程調整を任せられる

面接の日程調整や企業とのやり取りを代わりにしてくれるので、出張の多い仕事を続けながらでも転職活動を進めやすくなります。

さらに、ここで紹介するエージェントは、いずれも求職者の利用が無料です。エージェントは採用が決まったときに企業から報酬を受け取る仕組みなので、求職者がお金を払うことはありません。

こんな人は、まず相談だけでもしてみてください

  • 資格を増やしたのに、今の会社では手当も担当範囲も変わらない
  • 出張が多く、働き方を見直したい
  • 検査会社からメーカーやプラントの品質・保全の仕事に移りたい
  • レベル3を目指せる会社で経験を積みたい
  • 転職するかはまだ決めていないが、自分の市場価値を知りたい

1つでも当てはまるなら、エージェントに相談してみましょう。あなたの持っている方法とレベルならどんな求人があるのかを質問し、答えてもらうだけでも価値があります。

どの転職エージェントが自分に合う?

転職エージェント タイプ 特徴 向いている人
建設転職ナビ(公式サイト・新しいタブで開きます) 特化型(建設・プラント) 施工管理・プラント関連職・設備管理などの建設技術職を扱い、書類・面接・条件交渉まで支援 建設・プラントの検査経験を活かしたい人
メイテックネクスト(公式サイト・新しいタブで開きます) 特化型(製造業エンジニア) 機械・電気・化学などの製造業エンジニアの転職に特化 メーカーの品質保証・検査・生産技術に移りたい人
リクルートエージェント(公式サイト・新しいタブで開きます) 総合型 非公開求人を含め、幅広い業界・職種の求人を比較できる 検査会社以外も含めて比べたい人、業界を決めきれていない人

迷ったら、特化型と総合型を1社ずつ、2社に登録するのがおすすめです。紹介される求人を比べることで、自分の資格がどの業界でどう評価されるかがわかります。

よくある質問

非破壊試験技術者は国家資格ですか?

国家資格ではありません。日本非破壊検査協会が JIS Z 2305:2013 に基づいて認証する資格です。協会は資格証明書を免許証ではないとしており、業務に必要かどうかは顧客との契約や条例などで決まります。

未経験でも受験できますか?

受験には、方法・レベルごとに決められた訓練時間と視力の条件が必要です。経験月数は試験合格後の認証申請で審査されるため、合格から2年以内に経験を満たせば認証を申請できます。未経験の場合は、資格取得を支援する検査会社に入り、働きながら受けるのが現実的です。

レベル1を取らずにレベル2から受けられますか?

受けられます。ただし、レベル1を持っていない人は必要な訓練時間と経験月数が長くなります。たとえばUTでは、訓練時間が80時間から120時間に、経験月数が9か月から12か月になります。

どの方法から取るのがいいですか?

今の職場や応募したい会社で多く行っている検査の方法から取るのが基本です。MT・PTは訓練時間と経験月数が比較的短く、UT・RTは長めです。直前期の総仕上げには直前ノートもご活用ください。

資格の更新は必要ですか?

認証の有効期間は5年です。5年目に更新、10年目に再認証試験を受ける必要があります。期限が切れると資格を持っている扱いにならないので注意しましょう。

まとめ:あなたの次の一手

非破壊試験技術者は、検査の実務経験がある人にとって、方法とレベルの組み合わせで「任せられる範囲」を示せる資格です。とくにレベル2は、検査の結果を自分で評価できる技術者の目安になり、資格手当も方法ごとに積み上がります。一方で、試験の合格だけでは認証されず、経験を積める職場があって初めて活きる資格です。

あなたの状況に合わせて、次の一手を選んでください。

参考

執筆・編集

資格転職ノート編集部企画・執筆・更新

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