リフォームスタイリスト1級は転職に有利?求人での評価と、耐震・省エネ・契約まで問う試験の中身

「リフォームスタイリスト1級を取れば、リフォーム営業の転職で有利になるのかな」 「国家資格でもないのに、1万円以上の受験料を払う意味はあるのだろうか」

そう迷っていませんか?

結論を先に書くと、リフォームスタイリスト1級は、リフォームの営業・プランナー・ショールームの相談員として働く人や、これからその仕事に就く人が、接客から耐震・省エネ・見積・契約までの知識を一通り持っていると示せる資格です。実際に、リフォーム会社やホームセンターのリフォーム売場の求人で「歓迎」「優遇」の資格として名前が挙がり、資格手当の対象にしている会社もあります。

一方で、協会が認定する民間資格なので、持っていないとできない仕事はなく、手当も建築士や施工管理技士に比べると小さいのが実情です。資格だけで採用が決まるのではなく、「お客様に説明できる範囲が広い営業」だと伝える材料として使うと、効き目がはっきりします。

この記事では、日本ライフスタイル協会と試験運営会社の公表資料、実際の求人の記載をもとに、リフォームスタイリスト1級が転職でどう評価されるのかを解説します。

結論:リフォームスタイリスト1級は転職に有利?

結論は「リフォームの営業・相談の仕事に就く人には有利、それ以外では弱い」です。あなたがどこに当てはまるか、まず確認してください。

あなたの状況 転職での有利さ 次の一手
リフォーム営業・プランナーの経験あり
+
1級あり
◎ 中・大規模の提案や契約まで任せられる人だと伝えやすい 資格を優遇・手当の対象にする会社を探す
リフォーム営業・プランナーの経験あり
+
資格なし
○ 経験の裏づけになる。耐震・省エネの説明力を補える 第65回(2027年1月)に向けて準備する
リフォーム業界は未経験
+
1級あり(または取得予定)
△ 未経験歓迎の求人では意欲と基礎知識の証明になる 未経験可の営業・売場の求人から入る
設計・施工の技術職を目指す △ 建築士・施工管理技士の代わりにはならない 技術系の資格を優先する

受験資格に年齢・学歴・実務経験の制限はなく、2級・3級を飛ばして1級から受験できます。詳しくは次の章で解説します。

リフォームスタイリスト1級とは?1分でわかる基本情報

リフォームスタイリストは、一般社団法人日本ライフスタイル協会が認定する民間資格です。協会は「住宅リフォームの相談・助言業務に携わる営業系相談員の資格」と位置づけており、施主(リフォームを頼むお客様)の相談に応じる知識と能力を認定します。申込や受験票の発送などの運営は、株式会社ハウジングエージェンシーの資格・検定センターが受託しています。

1級・2級・3級の違い

3つの級は、扱うリフォームの規模で分かれています。

級 試験時間・方式 問われる内容(協会の受験要項の要旨)
3級 50分・IBT(自宅等のパソコンで受験) 接客方法と販売促進、部位別リフォームの概要、建築の基礎知識、マンションリフォームの概要
2級 60分・マークシート 3級の内容に加え、床・壁・天井・水回りなど中小規模のリフォームアドバイスができる建築・販促・クレームの知識
1級 80分・マークシート 2・3級の内容に加え、中・大規模かつシックハウス、耐震、バリアフリー、省エネリフォームの知識、見積作成・契約書作成などの実践的な知識

2級までは「キッチンを替えたい」「壁紙を張り替えたい」といった部位ごとの相談が中心です。1級は、間取り変更を伴う全面改装や、耐震補強・断熱改修を組み合わせた工事のように、金額が大きく、説明と書面の責任が重くなる案件を想定した内容になっています。運営会社のページでは、公式テキストのうち耐震・バリアフリー・省エネリフォームの章は1級だけの出題範囲とされています。

第65回(2027年1月)試験の概要

項目 内容
主催 一般社団法人日本ライフスタイル協会
資格の種類 協会認定の民間資格(業務独占ではない)
受験資格 制限なし(どの級からでも受験できる)
申込期間 2026年10月19日(月)〜12月6日(日)
試験日(1級・2級) 2027年1月16日(土)東京・名古屋・大阪・福岡
2027年1月20日(水)東京のみ
受験票発送 2026年12月21日(月)
合否通知発送 2027年2月19日(金)
受験料(個人) 1級13,750円(税込)。2級・1級の併願は23,650円
試験時間・方式 80分・マークシート方式の選択問題(電卓は使用不可)
合格基準 満点の70%以上(問題の難易度により調整する場合あり)
実施回数 2026年度は6月(第63回)・9月(第64回)・2027年1月(第65回)の3回

出典:日本ライフスタイル協会 2026年度試験のご案内、ハウジングエージェンシー資格・検定センター 2026年度受験要項(PDF) (2026年10月1日確認) ※受験前に必ず最新の受験要項を確認してください。

合格すると、A4の合格証書と合格証カードが届きます。協会の公式サイトには、資格の有効期限や更新手続きの案内は見当たりません(2026年10月1日確認)。住所や氏名が変わったときは、協会サイトの合格者用の変更届から届け出る仕組みです。

1級の合格率は73.1%

2026年度の受験要項には、2024〜2025年度の受験データがまとめて載っています(回ごと・年度ごとの内訳は載っていません)。

級 受験者数 合格者数 合格率
1級 1,347名 984名 73.1%
2級 434名 328名 75.6%
3級 587名 510名 86.9%

協会サイトで公開されている回ごとの結果を見ると、1級の合格率は第47回(2021年1月)〜第54回(2023年6月)で57.1〜68.0%でした。

受験者数は1級が最も多く、下の級を飛ばして1級から受ける人が多いことがうかがえます。7割前後が合格する試験ですが、範囲は3級テキストの全内容まで含むため、「1級の専門分野だけ覚えればよい」試験ではありません。

転職でリフォームスタイリスト1級が評価される理由

求人の「歓迎」「優遇」資格に名前が出る

リフォーム会社やホームセンターの求人では、リフォームスタイリストを歓迎・優遇する資格として挙げている例があります(2026年10月1日、求人ボックスで確認)。

  • 京王電業社の「暮らしの相談・提案アドバイザー」(正社員、東京都世田谷区):優遇する資格として、全国住宅リフォーム取扱主任者、マンションリフォームマネジャーなどと並んで記載
  • ロイズコーポレーションの「リフォームプランナー」(正社員、さいたま市大宮区):優遇資格として、建築士、インテリアコーディネーター、宅地建物取引士などと並んで記載
  • 岡地建工社の「リフォーム・リノベーションの現場監督」(正社員、横浜市神奈川区):歓迎資格として、建築士、建築施工管理技士、福祉住環境コーディネーターなどと並んで記載
  • カインズ各店の「リフォーム用品の接客販売スタッフ」(契約社員):建築士、建築施工管理技士、給水装置主任技術者などと並び「いずれかの資格をお持ちの方歓迎」

どの求人も「必須」ではなく、採用を後押しする材料として書かれています。並んでいる資格を見ると、企業がこの資格を「リフォームの相談・提案に必要な知識がある人」の目印として見ていることがわかります。

資格手当の対象にしている会社がある

カインズのリフォーム用品の接客販売スタッフの求人では、資格手当として「リフォームスタイリスト1級:1,000円」を月額で別途支給すると書かれています(同じ求人で、1級建築士は30,000円、2級建築士は10,000円)。

金額だけを見れば大きくはありません。それでも、売場の採用条件の中で1級だけが手当の対象として名前を挙げられている点は、会社が級の違いを見ていることを示しています。

出典:カインズ 新座店 リフォーム用品の接客販売スタッフ(求人ボックス)(手当額・対象資格は会社により異なります)

1級の範囲が、リフォーム営業の後半の仕事と重なる

リフォーム営業の仕事は、現地調査・ヒアリング → プラン提案 → 見積 → 契約 → 着工後の調整と進みます。2級までの知識で対応しやすいのは前半の「部位ごとの提案」です。1級では、後半の見積と契約、そして金額の大きい工事で出てくる耐震・断熱・バリアフリーの説明まで問われます。

たとえば、協会サイトで公開されている第56回(2024年1月実施)の1級問題は、次のような構成でした。

  • 第1〜4問:初回訪問(現地調査)、打ち合わせ、プラン説明、クロージングの場面での適切な対応
  • 第5〜9問:給湯・電気・照明・キッチンなどの設備
  • 第10〜13問:構造・木材、シックハウス対策と換気
  • 第14〜16問:耐震リフォーム、一般診断法(木造住宅の耐震診断)の必要耐力
  • 第17〜19問:バリアフリーリフォーム、高齢者の視環境
  • 第20〜22問:断熱材、省エネリフォーム、省エネ設備
  • 第23〜24問:特定商取引法のクーリング・オフ、建設業法第19条の契約書面

「お客様が4社に見積を頼んでいる」「工期の短さで決めると言われた」といった営業の場面から始まり、最後は契約書の記載事項で終わる構成です。採用する側から見ると、入社後すぐに任せたい説明の範囲をひと通り学んだ人だと判断できます。

リフォームスタイリスト1級が転職で有利にならないケース

ここまで読むと使いやすい資格に見えますが、有利にならないケースも正直にお伝えします。

(1)設計や施工管理の技術職に応募する場合

リフォームの設計や現場監督の求人では、建築士や施工管理技士が評価の中心です。カインズの求人でも、手当は1級建築士が月30,000円、リフォームスタイリスト1級が月1,000円と大きな差があります。技術職を目指すなら、リフォームスタイリストは補助と考え、建築士・施工管理技士の取得を優先しましょう。

(2)資格だけで、営業経験の代わりにしようとする場合

1級は知識の証明であって、受注実績の証明ではありません。経験者向けの求人では、何件・いくらの工事を担当し、どんな提案で契約に至ったかが先に見られます。資格は、その実績を「知識の裏づけがある」と補強する使い方が向いています。

(3)リフォームと関係のない業界へ転職する場合

評価されるのは、リフォーム会社、ハウスメーカーや工務店のリフォーム部門、住宅設備・建材メーカーのショールーム、ホームセンターのリフォーム売場など、住まいの相談を受ける職場に限られます。一般の知名度は高くないため、業界外ではほぼ評価の対象になりません。

とはいえ、これは「取っても意味がない」という話ではありません。リフォームの相談を受ける仕事に就くなら、説明できる範囲の広さを示せる資格だということです。次の章で、経験別の活かし方を見ていきます。

【経験別】あなたの場合、リフォームスタイリスト1級は武器になる?

リフォーム営業の経験者は、大型案件を任せてもらう材料になる

もっとも有利になるのがこのタイプです。水回りや内装の交換を中心に担当してきた人が1級を取ると、「全面改装や耐震・断熱を組み合わせた提案もできる営業」として見てもらいやすくなります。

仕事で知識が効くのは、たとえば次の場面です。

  • 築年数の古い木造住宅で、間取り変更の相談を受けたときに、耐震診断や補強を合わせて提案する
  • 断熱改修や高効率給湯器への交換で、光熱費や暮らしの変化をお客様に説明する
  • 手すりや段差解消の工事で、介護保険の住宅改修費(支給限度基準額は20万円)の使い方を案内する
  • 見積書の項目を一つずつ説明し、契約書面に記載すべき事項を漏れなくそろえる
  • 訪問販売に当たる契約では、クーリング・オフ(書面を受け取った日から8日間)を正しく伝える

工事が大きくなるほど、説明不足は後のトラブルにつながります。協会が「クレーム・トラブルの未然防止に役立つ資格」と説明しているのはこのためです。

一方で、今の会社では資格が評価されない、大型案件はベテランに回されるという声もあります。その場合は、資格を優遇し、提案の幅を任せてくれる会社に移るのも選択肢です。

資格を評価してくれる会社かどうかは、求人票だけでは見分けにくいものです。建設・リフォーム業界に強い転職エージェントなら、資格手当の有無や、入社後にどの規模の案件を担当できるかまで確認してから応募できます。

ショールーム・売場の相談員は、提案から見積・契約まで担う足がかりになる

住宅設備メーカーのショールームやホームセンターのリフォーム売場で相談を受けている人は、商品知識はあっても、工事全体の見積や契約は営業担当に任せていることが少なくありません。カインズの求人のように、売場の仕事にお客様宅での見積が含まれる職場もあります。

1級の範囲は、商品説明から一歩進んで「工事として請け負う」ための知識です。リフォーム会社の営業職へ移るときに、接客経験に加えて見積・契約・法律の知識もあると説明できます。

インテリアコーディネーターや福祉住環境コーディネーターを持つ人は、提案の幅が広がる

協会は、インテリアコーディネーターや福祉住環境コーディネーターとの組み合わせを勧めています。内装の提案やバリアフリーの知識を持っている人が1級を取ると、構造・設備・契約の知識が加わり、「デザインや介護の相談から、工事の見積・契約までつなげられる人」として見てもらえます。

リフォーム業界が未経験なら、未経験歓迎の求人で基礎知識を示す

合格者の声には、建築も営業も未経験でリフォーム営業会社に入り、1級に合格した人の体験も載っています。資格があれば、入社後に覚える用語や工事の流れを先に学んでいることは示せます。

ただし、経験者と同じ評価を得るのは難しいでしょう。まずは「未経験歓迎」と書かれた営業や売場の求人を選び、資格の勉強で学んだどの知識を、応募先のどの仕事に使いたいかを具体的に伝えることが大切です。

リフォームスタイリスト1級を活かせる仕事と年収の目安

仕事 主な内容 資格の効き方 給与の例(求人の記載)
リフォームプランナー(営業) ヒアリング、現地調査、見積作成、契約、工事の進行管理 ◎ 1級の範囲と業務が直結 月給25万〜40万円(ロイズコーポレーション、経験者のみ、さいたま市)
暮らしの相談・提案アドバイザー 問い合わせへの提案、リフォームのアドバイス ◎ 優遇資格に記載 月給23万〜35万円(京王電業社、未経験歓迎、東京都世田谷区。想定年収276万〜420万円は賞与・インセンティブを含まない)
リフォーム売場の接客販売 相談対応、訪問見積、売場づくり ○ 1級は資格手当の対象 日給10,670円〜+1級手当月1,000円(カインズ新座店、契約社員)
リフォームの現場監督 営業が契約した工事の施工管理 ○ 施工管理技士・建築士と組み合わせて強い 月給35万〜55万円(岡地建工社、横浜市)

出典:求人ボックスの各求人(2026年10月1日確認)。給与は会社・地域・経験・雇用形態で大きく変わります。リフォームスタイリスト1級を持っていることで上の給与になるわけではありません。

あわせて取得すると強い資格

福祉住環境コーディネーター

高齢者や障害のある人の住まいを、介護保険制度も含めて提案するための資格です。1級のバリアフリーリフォームの知識と重なりつつ、身体の状態に合わせた住環境の考え方を深められます。手すりや段差解消の相談が多い地域密着のリフォーム会社で役立ちます。

二級建築士・建築施工管理技士

間取り変更や増改築の設計、現場の施工管理まで担いたいなら、技術系の資格が必要になります。リフォーム営業の求人でも、建築士や施工管理技士は優遇や手当の中心です。「お客様への説明はリフォームスタイリスト、設計・施工の裏づけは建築士・施工管理技士」と役割を分けて考えましょう。

宅地建物取引士

中古住宅の売買とリフォームをセットで提案する不動産会社では、取引の重要事項を説明できる宅地建物取引士が欠かせません。協会も「不動産物件のリフォーム受注がアップする」組み合わせとして挙げています。

リフォームスタイリスト1級に合格するには

公式テキスト2冊と過去問題集で独学できる

協会の受験要項には「試験問題は主に公式テキストから出題されます」と書かれています。1級の範囲は3級テキストの全内容に加えて、1級・2級公式テキストの全内容です。3級を受けずに1級から受ける人も、3級テキストの範囲を飛ばさないようにしましょう。

教材 用途
1級・2級公式テキスト『住宅リフォーム実務知識【第3版】』(3,520円、2026年3月発売) 1級の中心範囲。耐震・バリアフリー・省エネ、見積・契約
3級公式テキスト『住宅リフォーム実務教本【第8版】』(2,640円) 接客・販売促進、部位別リフォーム、建築の基礎(1級でも出題範囲)
『新訂版 リフォームスタイリスト資格試験1級・2級・3級 過去問題集』(2,200円) 2024年度の試験問題から重要問題を分野別に収録
協会サイトの公開過去問(第54〜56回) 問題と解答例を無料で確認できる。本番の形式に慣れる

合格者の声でも、「過去問を解き、間違えたところを公式テキストで確認する」を繰り返したという体験が多く見られます。なお協会は、協会や公式教材の発行元とは関係のない問題集がネット通販やフリマで売られているとして注意を呼びかけています。土台は公式テキストと過去問題集に置きましょう。

1級でつまずきやすいのは3つ

  • 計算が出るのに電卓が使えない
    一般診断法の必要耐力や、断熱の熱貫流抵抗のように、計算の考え方を問う問題があります。式の意味を理解し、手計算で解けるようにしておきましょう
  • 法律・制度の数字を取り違えやすい
    クーリング・オフの日数、契約書面の記載事項、介護保険の住宅改修費など、似た数字や条件が並びます。過去問は出題当時の法令で作られているため、数字は最新の公式テキストで確かめ直します
  • 営業の場面問題は「最も適当な対応」を選ぶ
    接客やクロージングの問題は、自分の会社のやり方で選ぶと迷います。協会が掲げる「消費者(施主)の目線で正確な情報を充分に提供する」という考え方を基準に、公開過去問の解答例で判断の傾向をつかみましょう

また、公開過去問の第56回は試験時間90分で実施されていますが、2026年度の1級は80分です。時間を計って解くときは、80分で終えられるかを確認しましょう。

直前期は全範囲を○×で総ざらいする

試験前の1か月は、新しい知識を増やすより「知っているはずの論点を落とさない」ことに集中するのが効率的です。

  • 公開過去問と過去問題集で、繰り返し出ている分野(接客・営業、設備、省エネ)を優先する
  • 耐震・バリアフリー・シックハウスなど、1級だけの範囲も一度は必ず通る
  • ○×で素早く判断できるかを確認し、迷った論点だけ公式テキストに戻る

直前ノートの「リフォームスタイリスト1級 出るとこだけ○×300問」(協会・公式教材の発行元とは別の教材です)は、現地調査から契約、耐震、バリアフリー、省エネ設備まで12章・各25問で、各問に解答と根拠の法令名・資料名が付いています。noteのページでサンプル問題2問を確認できます。公式テキストを一通り学んだあとの総仕上げに使ってください。

リフォームスタイリスト1級を活かして転職を成功させる進め方

資格が評価される求人を探す

求人検索では「リフォームスタイリスト」だけでなく、「リフォーム営業」「リフォームプランナー」「リフォームアドバイザー」「ショールーム」などの言葉でも探してみましょう。資格名で検索すると美容師の「スタイリスト」の求人が混ざることがあるので、職種名で絞るほうが探しやすくなります。求人票の「歓迎資格」「優遇」「資格手当」の欄に名前があるかを確認すると、資格を評価する会社かどうかを見分けられます。

職務経歴書で資格と経験をつなげる

「リフォームスタイリスト1級 取得」と書くだけでは伝わりません。「築40年の木造住宅の全面改装で、耐震補強と断熱改修を合わせて提案し、約800万円で受注した」のように、1級の範囲の知識を使った場面と結果を具体的に書きましょう。未経験の人は、学んだ知識のうち応募先の仕事で使いたいもの(見積の説明、契約書面の確認など)を書きます。

転職エージェントを味方につける

ここまでのステップを1人で進めるのは、仕事をしながらだとかなり大変です。そして何より、リフォームスタイリスト1級を持っている人ほど、転職エージェントを使う価値があります。

理由はシンプルで、この資格の価値は求人票の「歓迎資格」の1行では伝わりにくく、どの規模の案件を任せてもらえるかは入社前に聞かないとわからないからです。

転職エージェントを使うメリットは?

求人探しから応募、企業とのやり取りまで、相談できることは主に5つあります。対応範囲はサービスによって異なります。

年収や資格手当の条件を相談できる

「資格手当は付きますか」「歩合(インセンティブ)の仕組みはどうなっていますか」と、応募者が自分から切り出すのは気が引けるものです。エージェントは企業との間に入り、年収などの条件を交渉してくれます。

「1級を持ち、耐震・断熱を組み合わせた提案で受注した経験がある」という強みを、企業が評価しやすい形で伝えてくれるので、同じ経歴でも提示される条件が変わることがあります。

希望に合う求人を紹介してもらえる

「水回り中心から全面改装の担当に移りたい」「飛び込み営業のない反響営業の会社がいい」「転勤のない地域密着の会社がいい」。希望を伝えるだけで、条件に合う求人を選んで紹介してくれます。一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらえることもあります。

入社前に職場の実情を確認できる

資格手当は本当に付くのか、1人あたりの担当件数や売上目標はどれくらいか、見積や契約書の作成を営業が担うのか、設計・工務担当と分業しているのか。入社してから「思っていたのと違った」とならないよう、応募前に確認できます。

書類や面接の対策をしてもらえる

資格と受注実績を職務経歴書にどう書けば評価されるか、面接で提案の進め方をどう伝えればいいかを、業界を知る担当者がアドバイスしてくれます。

面接の日程調整を任せられる

週末に商談や現地調査が入りやすいリフォーム営業は、面接の時間を取るのも一苦労です。面接の日程調整や企業とのやり取りを代わりにしてもらえるので、今の仕事を続けながら転職活動を進められます。

さらに、ここで紹介する転職エージェントの転職支援サービスは無料で利用できます。

こんな人は、まず相談だけでもしてみてください

  • 1級を取ったのに、今の会社では手当も担当する案件も変わらない
  • 今の歩合や年収に満足していない
  • 部位交換の案件ばかりで、全面改装や耐震・断熱の提案に関われない
  • 売場やショールームから、リフォーム営業へ移りたい
  • 転職するかはまだ決めていないが、自分の経験でどんな求人があるか知りたい

1つでも当てはまるなら、エージェントに相談してみましょう。あなたの経験と資格ならどれくらいの条件の求人があるのか質問し、答えてもらうだけでも価値があります。

どの転職エージェントが自分に合う?

転職エージェント タイプ 特徴 向いている人
建設転職ナビ(公式サイト・新しいタブで開きます) 特化型(建設・不動産) 建設・不動産業界の求人を扱い、リフォーム営業やリノベーションの求人も探せる。専任コンサルタントが書類・面接・条件交渉まで支援 リフォーム営業・プランナーの経験者、施工管理と両方を見たい人
リクルートエージェント(公式サイト・新しいタブで開きます) 総合型 業界を問わず求人数が多い(公開求人約80万件・非公開求人約29万件、2026年8月30日時点の公式表示) ショールーム・売場から移りたい人、業界を決めきれていない人

迷ったら、業界特化型と総合型を1社ずつ、2社に登録するのがおすすめです。紹介される求人を比べることで、自分の経験がどう評価されるかがより正確にわかります。

よくある質問

2級に合格していなくても1級を受けられますか?

受けられます。受験資格に制限はなく、どの級からでも受験できます。ただし1級の出題範囲には2級・3級の内容も含まれるため、3級公式テキストの範囲も学習しておきましょう。2級と1級は同じ日に併願することもできます。

1級の合格率はどれくらいですか?

2026年度の受験要項に載っている2024〜2025年度のデータでは、受験者1,347名・合格者984名で73.1%です。協会サイトで公開されている第47〜54回の1級は57.1〜68.0%でした。

リフォームスタイリスト1級は意味ない資格ですか?

業界外への転職や、設計・施工管理の技術職への応募では評価されにくい資格です。一方、リフォームの営業・相談の仕事では、求人の歓迎・優遇資格や資格手当の対象になっている例があります。受注実績とセットで見せることで意味のある資格です。

独学で合格できますか?

公式テキスト2冊(1級・2級用と3級用)と過去問題集で独学できます。協会サイトでは第54〜56回の問題と解答例も無料で公開されています。直前期の総仕上げには直前ノートもご活用ください。

資格の更新は必要ですか?

協会の公式サイトには、有効期限や更新手続きの案内は見当たりません(2026年10月1日確認)。合格後に住所や氏名が変わったときは、協会サイトの合格者用の変更届から届け出ます。

まとめ:あなたの次の一手

リフォームスタイリスト1級は、リフォームの営業・相談の仕事で、接客から耐震・省エネ・見積・契約まで説明できる人だと示せる資格です。一方で、民間資格であり、手当も技術系の資格より小さいため、資格単体で採用が決まるわけではありません。

次の試験は2027年1月16日(第65回)で、申込は2026年10月19日から12月6日までです。あなたの状況に合わせて、次の一手を選んでください。

参考

執筆・編集

資格転職ノート編集部企画・執筆・更新

企画から執筆・更新まで一人で行っています。